明石プライド・パレード(APP)について

9月の明石市議会で、昨年の12月に続いてLGBT施策に関して、松井久美子議員が質問に立たれました。

昨年12月からおよそ8ヶ月で、日本においていろんな意味でLGBTの人権に関する意識は変わったと思います。

特に今年の2月に全国で提訴された「すべての人に結婚の自由を」裁判。

私は、多くの人に注目してほしいので、この経過をあちらこちらで話すようにしています。法律がどの時代に、どんな時代背景をもって制定されたか、それは必ず知る必要があると思います。

いま、看過できない問題のひとつに「性暴力がまっとうに裁かれない裁判」があります。これは裁判官の判断そのものに納得できないことはありますが、その判決のベースになっている法律自体が平等に人権が認められていない時代に作られたという問題があります。

さて、すべての人に結婚の自由が与えられることは、基本的人権の問題です。すべての国民が幸福を追求する権利をもっているからです。こんな単純なことが、同性愛者が対象になった途端に足踏みしてしまうのが実情です。

これは裁判でなくても、わたしたちの身の回りでもなかなかスッキリしない問題です。

なぜ、同性愛者に対して「不自然」と感じるのでしょうか。

なぜ、LGBTに対して「そんな人はわたしの周りにはいない」と言い切れるのでしょうか。

 

この国では、多くの人がこう考えているようです。

「家」はお父さんを中心に成り立っている。そして、それを支えるお母さん、従う子どもたち、また尊ばれるおじいさんがいたり、その次におばあさん‥‥

核家族が当たり前になった数十年前からでさえ、お父さん、お母さん、子どもたち、というスタイルがあり、さらに子どもを持たない夫妻でさえ上下関係があって、婚姻の際にはほとんどのカップルが夫の姓を名乗ることを選択する。

これらに当てはまらないケースを「不自然」であると語る大人がいるために、その子どもたちもそれを受け継いでしまう、ということでしょうか。

「不自然」というレッテルを貼られたわたしたちは「周りにいないこと」を選ばざるを得ないということも理解されていないようです。

数の問題ではないのですが、日本では少なく見積もっても5%、ある調査では8%以上といわれるLGBTです。30万人の明石市民の中に2万人いるという推測からすれば、どれだけ多くのLGBTが「周りにいないこと」にしている、なっているかということです。

 

話は戻ります。9月の明石市議会の議員質問はLGBTへの理解を進めるために啓発だけでなく、市の職員や教育現場に携わる職員への研修、そしてパートナーシップ制度の制定について求めたものでした。

昨年12月もほとんど同様の質問を呈されされたのですが、市は前向きに検討することを答弁し、今年度は関連施策に予算もついています。そして、先だっての9月はその経過と検討結果を問うものでしたが、市は引き続きLGBT施策推進とともに、パートナーシップ制度について今年度中に問題を整理し、次年度中に導入すると答弁しました。

 

この中で、「問題を整理し」という点ですが、その答弁の中では各地での制度の問題点や良い点を考察するという部分もあり、また同性に限らず、(異性の)事実婚など(この「など」が重要だと思っています)についてもその対象として検討するということなので、私は、ダイバーシティに照らした明石市らしい制度となることを期待しています。

 

さて、実は明石でのパレードは今年の前半から出ていたお話です。

このパートナーシップ制度次年度導入のことが後押しとなって今回突然ですが、開催することになりました。

各地のパレードやフェスのように長い準備期間がありません。

ある意味シンプルで純度の高い(物は言いようです)パレードです。

 

何度も言っていますが、私は今年の6月青森レインボーパレードに初めて参加しました。

参加したきっかけは「そらにじひめじ」の人たちから青森の「そらにじ」や「レインボーパレード」について聞いて、惹きつけられるものがあったということです。

わずか3人からスタートしたというパレードの6回目の姿を自分で見て、感じて、帰ってきて、「ああいうパレードやりたい」「こっちも土地柄から言って同じようなものを感じる」と考えたわけです。

各地のパレードは運営している人によって特色があり、伝わり方も様々だと思います。

それぞれが一生懸命、あるいは楽しんで、あるいはいろいろな葛藤も感じながら開催している。

それぞれが歴史を刻んで変化している。また、歴史の一歩を踏み出した人たちもいる。

また、普遍的なものを大切にし続けている人たちもいる。

いろんなパレードはありますが、私は、これはわたしたちの人権を主張する「プライド」であると思っています。

世界各地で差別や偏見のために暴力や死を受けているLGBTや、プライドのために命がけで戦ってきた先人のことを忘れるわけにはいかないと思っています。

そして、LGBTのパレードそのものを「プライド」と呼称するということがすごいと思いませんか。

今回は「そらにじひめじ」さんにこのパレードの名前を考えてもらったのですが、

レインボーパレードだと略称がレジェンダリーな青森レインボーパレードとかぶるので、プライドパレードになりました。

 

長くなりましたが、まだまだ続いていきそうなので(いつもそうです)この辺で終わりにします。

明石市がどこにあるか知らなかったという方も、どうぞご参加ください。

明石市は今年市政100年を迎えます。そして今回集合場所になっている明石城は今年築城400年です。

11月10日(日)13:00 明石城「東芝生広場」集合、13:30に出発の予定です。

もちろんLGBTでも、LGBTでなくてもご参加ください。